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2025年11月26日

増補版『F1グランプリ ホンダF1と共に 1963-1968』編集経過ニュース〈第5回〉

日本最大の規模で2年ごとに開催されるジャパンモビリティショーが、盛況のうちに終わりました。11日間の開催期間中、弊社の三樹書房/グランプリ出版のブースには、数多くのお客様にご来店いただきました。例年、ご来場者の多い土曜日や日曜日・祭日には弊社の小さなブースも混むことはありましたが、今年は平日でも多くのお客様で賑わうような状況でした。このように、今回も三樹書房/グランプリ出版の刊行書も多くの方々にご覧いただき、ご購入いただくことができました。本当にありがとうございます。
また、ご来店いただいた方から「メールマガジン見ていますよ…。『F1グランプリ ホンダF1と共に 1963-1968』の復刊を楽しみにしています。中村良夫さんによるイラストも懐かしいです」と60歳代と思われる同世代の方からお声をかけていただき、本当にうれしく、励みになりました。
さて、ジャパンモビリティショーも終了し、『F1グランプリ ホンダF1と共に 1963-1968』の編集を再開しています。
今回は、本文に合わせて当時の写真を追加する作業を進める中で、良い成果があることが分かりましたのでお伝えしたいと思います。
1964年のドイツGPでデビューしたホンダRA271は、イタリアGPに続く3戦目のアメリカGPでは冷却効果を向上させたフロントカウルを装着して臨んだものの、予選中にクラッシュし、決勝レースではやむを得ず旧型のフロントカウルで走っています。結果的にレースはオーバーヒートでリタイヤするのですが、今回新たに収録する写真によって、その改良されたカウルの形状などがはっきりとわかるようになりました。
このように、文章だけでは想像するしかない内容を、一目で知ることができるのが写真掲載のメリットだと考えます。1965年以降のレースについても写真を組み込む予定なので、仕様変更などを写真で理解していただくことができると思っています。引き続き、作業を進めてまいりますのでご期待ください。

編集責任者 小林謙一

1964年のイタリアGP(カーナンバー28)におけるホンダRA271。
同じくアメリカGP(カーナンバー25)におけるホンダRA271。
写真からフロントカウルの形状の違いがはっきりと分かる。
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