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2025年9月27日

増補版『F1グランプリ ホンダF1と共に 1963-1968』編集経過ニュース〈第3回〉

先月に続いて、第一期ホンダF1の活動にご興味のある方に、鋭意製作中の『F1グランプリ ホンダF1と共に 1963-1968』の編集状況をお伝えします。
前回のニュースでは、当時プロのカメラマンによって撮影された多くの“1960年代のホンダF1に関する記録写真”が今回の「増補版」に追加収録ができることになったことをお伝えしました。現在、編集部では数多くの写真を、各年度のGPレースごとに整理して、本文に合わせて収録する作業を続けています。選択したそれらの写真には、中村良夫先生が当時書かれた著作の中で述べられているコメントなどから、適切な文章を抜き出して写真解説としています。
ホンダのF1マシンは、1963年から1968年までの参戦期間において、試作車のRA270から始まりRA271、RA272、RA273、RA300、RA301、RA302と、年を重ねるたびに改良が加えられて、実戦力を向上していきます。各F1GPレースの途中でもマシンは絶えず改良が加えられていますが、それらも各マシンの実写真によって知っていただけるように配慮して選択しています。また、年度ごとに貴重なカラー写真があり、編集部内で検討し、印刷方法を完全に見直して本文部分をモノクロ(白黒印刷)からカラー(4色印刷)に変更することにいたしました。カラー化によって、モノクロ写真も写真ごとに4色分解してから色調を調整することで質感を高めることが可能となります。しかし、それらの作業は工程が増えるため、編集期間は予定していたよりも時間がかかることになりました。編集期間の延長は、本書の発売時期にも関係してまいりますので、次回のニュースでまた経過などをお伝えいたしたいと思っています。

リアスポイラーを装着したRA301で1968年のメキシコF1GPを駆るNo.17のジョー・ボニエ。

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