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2024年3月27日

弊社では、2024年4月に『ホンダF1プロジェクトチーム  第2期3.5リッターエンジンの時代を中心として』を刊行いたします。

本書は、F1のエンジンが1989年から自然吸気3.5リッターに一本化された時代におけるホンダF1プロジェクトチームによる技術的な挑戦を中心に、関係者の証言や残された資料を基にして描いた技術史です。さらにはレース結果などだけでは知ることのできない、ホンダエンジニアたちの苦闘を描いた貴重なドキュメントとなっています。

ホンダは、1964年から独自に設計したマシンでF1に参戦し、1968年に第1期の活動を休止するまでに、2回の優勝を果たしました。そして1983年からはエンジン供給という形で再びF1に挑戦、ウイリアムズやマクラーレンといった名門チームと、アラン・プロスト、アイルトン・セナといった一流のレーシングドライバーとともに、69勝もの成績を収め、第1期から通算で71勝という輝かしい記録を残して第2期の活動を終了しました。この第2期のF1活動で、ホンダは1.5リッター・Ⅴ6ターボのRA163E、RA165E、RA168E、3.5リッターのV10自然吸気のRA109E、RA100E、 RA101E、3.5リッターのV12自然吸気のRA121E、RA122E/Bなど様々なF1エンジンを開発・投入しています。

本書は、3.5リッターエンジンの時代を主として1992年にホンダが再び活動を休止するまでの約2年間のホンダF1プロジェクトチームによる技術への挑戦を、徹底した関係者への取材により詳述した書籍です。

このたび2024年に、ホンダF1参戦から60周年を迎えたことを記念して、1993年に刊行され長く品切れていた名著『技術への熱き挑戦 実録ホンダF1プロジェクトチーム』を、タイトルを変更し、さらに内容を充実させた“決定版”として復刊いたします。ぜひご期待いただければ幸いです。

『ホンダF1プロジェクトチーム 第2期3.5リッターエンジンの時代を中心として』
A5判 276ページ(カラー20ページ) 定価:3,850円(本体3,500円+税)
ISBN978-4-89522-812-1

【目次】
プロローグ
第1章 マクラーレンとのコンセプト会議
第2章 “飛躍”を期した新エンジン構想
第3章 ホンダNAエンジンの技術的進化
第4章 “もっとパワーを”といわれ続けて
第5章 鈴鹿でセナが91年チャンピオンを決定
第6章 ニューV12エンジン開発テスト
第7章 92年シーズン開幕戦の衝擊
第8章 にがいブラジルグランプリのデビュー
第9章 苦しい中での勝利の味
第10章 ホンダの撤退報道とウィリアムズの勝利
第11章 アクティブサスペンションの開発プロセス
第12章 最後の日本グランプリ・鈴鹿サーキット
第13章 71勝という記録を残して
リザルト エンジン諸元 シャシー諸元
あとがき

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