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2024年3月8日

ホンダコレクションホールがリニューアルされ、2024年3月1日(金)にオープンしました。これに先立ち、2月29日(木)に報道関係者向けに内覧会が行なわれました。リニューアルされた施設と主な展示製品をご紹介します。(レポート:高山正之/編集部)

ホンダコレクションホールは、本田技研工業の創立50周年を記念して、1998年3月にツインリンクもてぎ(現 モビリティリゾートもてぎ)にオープンしました。
昨年の2023年は、本田技研工業の創立75周年、ホンダコレクションホールの開館25周年という節目の年でした。これを機にリニューアルし、ホンダが75周年の歴史のなかで紡いできた「夢と挑戦の物語を体感できる場」として、来場者がより分かりやすく、そしてホンダが生んだ製品を身近に感じられる展示を目指したとのことです。
そのために、「音声ストーリーガイド」を導入。自身のスマートフォンとイヤホンで、創業期から現在までの活動の足跡を製品とともに知ることができます。

エントランスのモニュメントはこれまでと同じです。本田宗一郎氏のサインをあしらい、丸いリングは東海精機時代に苦労を重ねて完成したピストンリングをイメージして、ホンダの夢と挑戦を表したものです。そして奥には実物大インテリアモックアップモデルのホンダジェット エリートが展示されています
ホンダ創業の原点である、自転車用補助エンジン。本田技研工業設立前の本田技術研究所により開発と生産が行なわれました
1954年R125(復元車・写真左)。 ブラジルのサンパウロ市400年祭記念国際レースに出場、ホンダが国際レースに挑戦したルーツといえるモデル。右は、このマシン開発の参考にした1953年のMVアグスタ125
1959年RC142(復元車)。実際のモデルはマン島T.T.レース出場車であり、ホンダが世界に飛躍する重要なレースで6位入賞を果たしました。復元されたエンジンとともに展示
リニューアルを記念した特別企画「CB ヒストリー Part1」。1959年に初めてCBの車名が付けられたベンリイCB92 スーパースポーツをはじめ、1969年のドリームCB750 FOURまでの歴代CBシリーズを展示。当時の国内外で活躍したロードスポーツモデルも数多く並んでいました。この特別展示は、2024年6月30日(日)まで開催されています
写真左:1969年ドリームCB750 FOUR、奥は1965年ドリームCB450
写真右:ホンダ初の軽乗用車N360。このクルマエンジンは、CB450のエンジンをベースにしたことを紹介するため、ボンネットが外された状態で展示されていました
スーパーカブシリーズコーナー。アメリカで販売されたユニークなモデルも仲間入りしていました
遊園地から生まれたレジャーバイク、モンキーのコーナーもあります
ホンダ初の四輪車は、1963年の軽トラックT360(写真右)。その隣は1963年S500。そして、1960年代のF1マシンへと展示が続きます
1960年代の第1期に活躍したF1マシン 左から、RA301、RA272、RA300
空冷エンジンにこだわり開発したF1マシンRA302と、量産された空冷エンジン搭載の4ドアセダンの1300
1980年代、90年代の第2期に活躍したマクラーレンホンダとロータスホンダのF1マシン
1987年のウイリアムズホンダ(手前)を含めたF1マシンの展示コーナー
パワープロダクツ(汎用)コーナー。左は1953年のホンダ初の汎用エンジンH型
1981年に同時発売され、ユニークなテレビコマーシャルでも話題となった初代シティとモトコンポ
グローバル・カーとなった、初代シビック(中央)と初代アコード(左)。ともに排出ガス対策が施されたCVCCエンジンを搭載
NSXコーナー。ホンダ初のミッドシップスポーツカーとして1990年に発売。写真左はその後のタイプRシリーズの原点となったNSX-R
新たに設けられたワークショップステージ。本田技術研究所デザインセンターのモデラ―を育成するための「模刻・ポケバイ プロジェクト」から生まれた作品。NR500、RCB1000、RC143が見事にポケバイをベースに再現されています
ゆったりくつろぐことができるスペースとして新たに設けられたライブラリー&デザインギャラリー
弊社の書籍も、ホンダ関連を中心に陳列され、閲覧できます
ホンダアクセス研究開発部門の元デザイナーで、現在は陶芸家として活躍する大矢康行氏の陶芸作品が展示されていました

今回のリニューアルでは、過去から未来へ通じるホンダの歴史を、時系列で振り返ることができるようになっていて、特に創業期から大きく発展するころまでの展示では、創業者である本田宗一郎氏の思いや考えが、より分かりやすく表現されていると感じます。お近くにお越しの際は、ぜひ来場され、その歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

来場の際は、営業時間や展示内容などを確認することをおすすめいたします。
■ホンダコレクションホール 公式サイト
https://www.mr-motegi.jp/collection-hall/

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