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2024年1月16日

2023年12月3日(日)「Honda Racing THANKS DAY 2023」が催された。今回はその様子とともに、この会場となった「モビリティリゾートもてぎ」の最新の施設の様子を紹介したい。

まず、その歴史を辿ってみたい。ホンダ系の会社として1961年に設立されたモータースポーツランドは、東京都の多摩テックと奈良県の生駒テックを開園、1962年にはテクニランドと社名を変更して、同年に三重県に「鈴鹿サーキット」を完成させた。1964年には埼玉県に朝霞テックを開園するが、以後時代の流れで生駒テックと朝霞テックを閉園。1968年に社名をホンダランド、1987年には鈴鹿サーキットランドと改称するなど変遷してゆく。他方、ツインリンクもてぎは、1991年、ホンダモビリティワールドとして設立された会社で、1997年にはオーバルコースなど、2つのコースが備わった「ツインリンクもてぎ」が完成している。なお、これらの2社は合併して、現在のホンダモビリティランドとなっている。

栃木県に位置する「ツインリンクもてぎ」は、山々の土を崩し、その土で谷を埋めて平面な土地をつくり、オーバルコースとロードコースの2つのコースを併設するという画期的なサーキットとして1997年に誕生。当時アジア地域では最大級の事業と称された土木工事であったという。その後、オーバルコースではアメリカンレースのCARTやINDYなど、ロードコースではMotoGPなど、数多くの名レースが催されてきた。

しかし2011年の東北地方太平洋沖地震の際には、オーバルコースなどに大きな損害を受けたこともあり、2022年に社名をホンダモビィリランドに変更すると同時に「ツインリンクもてぎ」はレースのみならず家族で楽しめるリゾート施設として充実を図った現在の「モビリティリゾートもてぎ」に生まれ変わっている。  

「モビリティリゾートもてぎ」
住所:栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
東京駅から車で約2時間
東京駅から新幹線を利用して約2時間
TEL:0285-64-0001(代表)

入場料金などの詳細は下記の公式サイトよりご確認ください。
https://www.mr-motegi.jp/fee_m/#admission-fees

空中散歩しながらレーシングコースを見ることができるアトラクション「メガジップラインつばさ」は全長561m。モビリティリゾート内のハローウッズの森とサーキット間をつなぐジップライン。
「ワイルドレーサー」は3歳以上から乗ることができる。コースを縦横無尽に走行できるアトラクション。
「モトツーリング」はヘルメットをかぶって、電動オートバイでコース走行を楽しめる。説明等も含めて所要時間は約15分。
お子さんの走りを親御さんが写真撮影することも可能。
「森感覚アスレチックDOKIDOKI」は、巨大などんぐりの木のてっぺんを、難易度によっていくつかに分かれるコースを通って目指すアスレチック。小学生1年生から大人まで楽しめる。
オフロードアドベンチャーが楽しめる「DEKOBOKO」。
探検家を目指す養成所をコンセプトとして、凸凹道や水しぶきが上がる水辺エリアなど、240mに13個ある難関にオフロードマシンで挑戦する。
HRSのコーナーに展示されていたフォーミュラマシン。
Wタイトルを獲得したレッドブルレーシングRB19が展示されていた。
Moduloブースの展示車両は、鮮やかなカラーリング2代目NSX。
近々発表されるという「NEW ACCORD」は、2024年春にデビューと書かれていた。
サーキットの場外で行なわれていたレーシングタイヤ交換のスピードを競うタイム競技。
多くの地元の名産物等のお店やキッチンカーも出店し賑わっていた。
会場内に設営された三樹書房/グランプリ出版のコーナー。
ホンダから参戦したライダー達と優勝マシン。
「2023 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」を見事に制覇したマシン「CBR」。
展示されていた小さくてかわいらしいCRF50Fは乗車可能。
フォトグラファー斉藤和記氏による、「1993-2023 インディカー取材30周年記念写真展」も会場内で催されていた。
写真左で談笑する人物が、カメラマンの斉藤和記氏。数多くのレースファンと語り会う。
観戦に訪れた数多くのホンダレースファンにより観戦席は満席。
コース上では、次々と魅力的なプログラムが準備され、様々なスター選手によるレーシングマシンの走行会が行なわれた。
イベント最後には、オーバルのレーシングコースは数多くのレースファンによって埋め尽くされた。

今年も天候に恵まれた「Honda Racing THANKS DAY 2023」は、山間地域のため、少し早い日没とともに終了した。

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