
江戸時代の流行と美意識 装いの文化史
■定価 本体3,000円+税
■ISBN978-4-89522-835-0
■2025年05月発売
たばこと塩の博学物館やポーラ文化研究所、大和文華館などの第一級の研究者が、江戸時代の人々の装いや美意識についてていねいに解説。博物館蔵の浮世絵や化粧道具、男女の髪型見本など貴重な図版約130点を、テーマごとにカラーで収録。美しい図版は眺めるだけでも楽しく、贈り物にも最適の一冊。あらたに、口絵として「古今名婦伝」や「江戸名所百人図絵」のほか、江戸時代後期の化粧箱や男性用の紙入れなどを収録した増補二訂版。
目 次
はじめに
第1章 江戸時代の女性の身だしなみ─江戸の女性は清潔好き
基本の身だしなみ
洗顔から化粧まで 村田孝子 ポーラ文化研究所
第2章 女の装い─江戸時代に花ひらいた装いの文化
髪と髪飾り
江戸時代の髪型 村田孝子 ポーラ文化研究所
髪飾りや袋物で個性を演出
髪飾りの意匠 橋本澄子 東京国立博物館名誉館員
女性と袋物 小菅桂子 元杉野女子大学講師
江戸と京坂の化粧比較
江戸の薄化粧 髙橋雅夫 ビューティーサイエンス学会理事長
ファッションとしての喫煙
女性とたばこ 谷田有史 たばこと塩の博物館学芸部主任学芸員
小袖から発展した「きもの」
小袖意匠にみる異装の系譜 丸山伸彦 武蔵大学人文学部教授
武家から町民へ婚礼儀式の変遷
江戸時代の婚礼 吉見周子 元日本大学講師
第3章 男の装い─粋でいなせな男と呼ばれるためには
男たちのこだわり
着物とダンディズム 谷田有史 たばこと塩の博物館学芸部主任学芸員
男性の髪型 村田孝子 ポーラ文化研究所
第4章 江戸時代のファッションリーダー─大きな影響力を持っていた遊郭
重要な主題だった美人風俗画
浮世絵に描かれた女性たち 浅野秀剛 公益財団法人大和文華館館長
流行の発信地
ファッションリーダーとしての遊郭 佐藤要人 近世文学研究家
主な参考文献
おわりに


