目　次

カラー口絵　建設機械の始まり／トラクタ（ブルドーザの進化）／
オフロード・ダンプトラック／ホイールローダ／ショベルの変遷／
その他の建設機械／超大型の建設機械

本書刊行に寄せて
　大洞和彦　トヨタ産業技術記念館 館長
過去を知り、将来への指針となる書
　高松武彦　社団法人日本建設機械化協会 前機械部会部会長
　　　　　　元コマツ 専務取締役 技術本部長
建設機械は社会を豊かにする機械である
　山口　武　社団法人日本建設機械化協会　機械部会部会長
　　　　　　元日立建機株式会社 常務取締役
　　　　　　前日立建機ビジネスフロンテイア株式会社 代表取締役社長

1　はじめに
■自動車以上に高いシェアを占める日本の建設機械　■建設機械の現状
■技術革新と今後の動向
2　建設器械の時代　18 世紀以前
■人力器械の活躍　■ルネサンス以降の建設器械　■牛馬の利用
■蒸気機関の開発
3　建設機械の曙　1801〜1850年
■蒸気機関の普及と性能向上　■さまざまな蒸気機関の活用
4　蒸気トラクタ発達とスエズ運河工事　1851〜1880年
■蒸気トラクタの開発　■大規模工事と建設機械　■動力の発展
5　100 年前の世紀末　1881〜1900年
■新しい建設機械　■蒸気ショベル・クレーンの発達　■蒸気トラクタ
■蒸気機関と代替動力の発達
6　クローラの発達史　1860〜1910年
■接地圧を下げる試み　■現代に通じる技術の出現
7　多様なエンジンの実用化とパナマ運河工事　1901～1910年
■ガソリンエンジンとハイブリッドの台頭　■パナマ運河工事と蒸気機関
8　日本の建設機械導入と第一次世界大戦　1911〜1920年
■日本の建設機械の導入　■第一次世界大戦の影響　■脱蒸気機関の動き
9　建機の多様化と恐慌　1920〜1930年
■時代の背景　■トラクタ　■ショベルの発達
■モータスクレーパとモータグレーダの登場　■その他の建機機械の登場
10　ディーゼルエンジン実用化　1931〜1940年
■ヒトラーの台頭と日本の戦争準備　■ディーゼルエンジン開発
■トラクタのディーゼル化の波　■ショベルの普及と多様化　■モータグレーダの動き
■その他の建設機械の動き
11　第二次世界大戦前後　1941〜1950年
■アメリカの戦前・戦中　■日独の状況　■戦後の状況
12　建設機械革新の時代　1951〜1960年
■戦後の建設機械の再スタート　■ブルドーザの革新　■油圧ショベルの開発ラッシュ
■アーティキュレート式とボブキャットの登場
■電気駆動ダンプトラックの登場と近代化　■モータスクレーパなどの進歩
13　日本の建設機械の進化　1961〜1970年
■ブルドーザの発達と日本メーカーの追い上げ　■世界を驚かした水中建設機械
■日本での油圧ショベルの開発競争　■ホイールローダの状況
■オフロード・ダンプトラックの進化とアーティキュレート・ダンプの出現
■モータスクレーパ全盛の時代　■その他の建設機械の状況
14　建設機械の変遷とガスタービンエンジンのブーム　1971〜1990年
■大型ブルドーザ日米の戦い　■ブルドーザから油圧ショベル
■ホイールローダの状況　■ダンプトラックのシベリア進出

■ガスタービンエンジンブーム
■モータスクレーパ需要の突然の減少とアーティキュレート・ダンプの台頭
■ラフテレーンクレーンとバケットホイール・エキスカベータ
15　建設機械の新たな流れ　1990〜2010年
■新しい建設機械の動き　■中国の建設機械　■建設機械の巨大化
■盗難対策として登場したテレマティックスの普及、そして建設機械の無人化
■排出ガス規制による建設機械の変貌　■低CO2 建設機械
16　建設機械の自動化と環境対応　2011年〜今後
■中国メーカーの躍進とグローバルな企業再編　■最終の排出ガス規制の結果
■中小メーカーからの新たな建設機械の提案　■ダンプトラックの大型化
■建設機械の自動化と無人化　■ハイブリッド建設機械　■電池駆動の建設機械

　　資料　世界の主要建設機械メーカーの歴史／建設機械に関する年表
　　参考・引用文献／謝辞／あとがき
　　増補二訂版あとがき