日本自動車史Ⅱ
日本の自動車関連産業の誕生とその展開
■定価 本体2,800円+税
■ISBN978-4-89522-454-3
■2005年5月発売
日本初のガソリン・スタンドの誕生や自動車専用道路のはじめなど、日本の自動車草創期に起きた様々な史実を、当時の新聞や会社登記などを用いて丹念に調べ上げ、その実像に迫る。A5判
目次
目 次
本書推薦の辞 栗山定幸
まえがき
第1章 人動車から自動車へ、日本人の発明
1 欧州の人動車について
2 わが国の人動車について
3 明治時代の特許「人動車」
4 特許第1号堀田錆止め塗料
5 明治18年に制定されたわが国の特許制度
6 発動機、自動車の発明、実用新案特許者一覧表
7 名古屋鉄工所の国産自動車
8 発動機製造株式会社
9 仁礼兼氏の国産自動車
10 櫻井藤太郎の国産自動車
11 日野熊蔵の国産自動車
12 吉岡護の動力車
13 嶺辰三郎の国産自動車
第2章 大阪自働車株式会社とホワイト蒸気自動車
1 ホワイト蒸気自動車の輸入
2 英国の悪法「赤旗法」同様の信号人を義務付ける
3 東海自働車株式会社、大阪自働車株式会社と合併して解散
4 再建大阪自働車株式会社の解散
5 大山善太郎の思い出話
6 米国製ホワイト蒸気自動車の仕様書
7 杉本岩吉の山口・小郡間営業計画
8 杉本岩吉らの第2次横川・可部運行計画
第3章 軍用自動車について
1 世界最初の軍用自動車
2 わが国最初の軍用自動車
3 ノーム・トラックで東京・青森間試運転する
4 更にスニーデル・カネー社のトラック2台購入
5 ドイツ製ガッケナウ、英国製ソーニークラフトの2台を購入
6 国産軍用自動車第1号試運転記録
第4章 自動車史よもやま話
1 日本自動車倶楽部と最初の道路標識
2 箱根山の交通今昔 3 フォード自動車の輸入
4 初期の自動車タイヤ
5 国産タイヤ製造のはじめ
6 世界最長距離自動車レース車日本上陸
7 日本人最初のレーサー
8 天皇陛下用自動車のはじめ
9 有栖川宮殿下と自動車
10 大正3年東京博覧会出品自動車
11 大正11年平和記念東京博覧会出品自動車
12 自動車月賦販売のはじめ
13 ガソリン・スタンドのはじめ
14 エス・ビー電気自転車
15 昭和12年の国産電気自動車事情
16.パーキング・ビルのはじめ
第5章 有料道路と自動車専用道路
1 わが国最初の有料道路
2 自動車道路法制化の経緯
3 国道における自動車専用道路のはじめ
4 高野山参詣自動車道
5 生駒登山自動車株式会社
6 六甲登山自動車道
7 日本自動車道株式会社
8 有料専用自動車道のはじめ
9 菅原通済の東京・大阪間専用自動車道計画
10 熱海・箱根有料専用自動車道
第6章 初期における自動車事故と罰金、訴訟事件と自動車保険
1 刑法における過失殺傷罪
2 自動車事故と示談による解決例
3 自動車事故による業務上殺傷事件の罰金と訴訟
4 わが国最初の自動車保険
5 大正末から昭和初年における10年間の自動車事故
6 政府自動車保険法案を作成提案
7 昭和30年運輸省提案の自賠責保険
第7章 自動車学校のはじめと最初の女性運転手
1 東京自動車製作所の自動車取扱心得
2 自動車運転手養成機関としての同志会修技生
3 大正2年末における運転手状況
4 発動機協会(東京自動車学校)の創立
5 自動車取締規則の改正と運転免許試験
6 女性運転手のはじめ
7 女運転手無用論
8 東京自動車学校と大正初期の自動車学校事情
9 自動車学校の科目と学費
10 昭和2年度における警視庁、青森県の運転免許試験問題
11 陸軍自動車学校
第8章 消防自動車のはじめ
1 町火消から消防組へ
2 大阪府がわが国最初の消防自動車を購入する
3 警視庁と北海道の消防自動車購入
4 市原求の消防自動車
5 作曲家山田耕作の消防自動車製作
第9章 木炭自動車
1 大阪の杉田與三郎、木炭自動車を製作する
2 わが国における木炭自動車の研究
3 木炭自動車輸入される
4 欧州各国におけるガソリン代用燃料の製造
5 木炭ガス発生機の構造
6 木炭自動車の性能試験
7 鬼頭式木炭瓦斯発生炉
8 商工省の瓦斯発生炉設置奨励金交付規則
9 木炭自動車乗務運転手奨励手当
10 昭和11年から13年にかけての普及状況
11 長野県川中島自動車株式会社の代用燃料車使用例
12 薪、木炭自動車製作者一覧表(昭和14年末調査)
日本自動車年表(1914〜1927年)
あとがき
参考資料