スバル・メカニズム
独自技術 エンジニアの情熱
品切れ■定価 本体1,900円+税
■ISBN978-4-89522-421-5
■2004年6月発売
四輪駆動・水平対向エンジンやクルマを構成する関連部品はどのように設計され、改良されてきたのか? スバルの魅力を担当技術者のコメントと味わい深い写真によって解説。A5判
目次
Item.1 ピストン
滑らかに転がるように上下運動するピストン。
Item.2 クランクシャフト
クランクシャフトの作り方。
Item.3 ターボチャージャー
ターボの効率はパワーとトルクのみならず。
Item.4 エンジンブロック
シリンダーヘッド 「ハコモノ」と呼ばれるスバルの伝統技術。
Item.5 CVT
理想の無段階トランスミッションの孤独。
Item.6 センターデフ
AWDになくてはならない5つの歯車。
Item.7 マニュアル・トランスミッション・ギア
マニュアル・トランスミッション開発の方法。
Item.8 インテーク・マニホールド
インマニはエンジンの味付けをする。
Item.9 トルクコンバーター
ATの走りを決定する3枚の羽根車
Item.10 AT油圧回路。
はたらき者の立体構造
Item.11 MTクラッチ
最強のMTクラッチの秘密。
Item.12 ECU
ECUは縁の下の力持ちである。
Item.13 カムシャフト
パウダーメタル・カムシャフト。
Item.14 バルブ&バルブスプリング
動弁系のちいさいけれど重要な部品。
Item.15 チェーン・システム
チェーン・システムの奥深い技術。
Item.16 ATギア・クラッチ
素人には理解不能のメカニズム。
Item.17 触媒
地球と共生する化学メカニズム。
Item.18 エンジンマウント
エンジンマウントの機能と性能を知っているか。
Item.19 エキゾースト・マニホールド
ベローズにこめられた技術者の良心。
Item.20 燃料タンク
燃料タンクの性能という知っておきたい技術。
Item.21 ドライブシャフト・ジョイント
歴史と技術哲学が結集したジョイント。
Item.22 ダンパーバルブ
ダンパーの働きをつかさどる薄くちいさな円盤。
Item.23 トーンホイール
タイヤの回転を正確に数えつづける金属リング。
Item.24 ロータリーバルブ
手のひらの感覚を納得させるミクロン単位のメカニズム。
Item.25 6速MT用シフトレバー
3倍のコストをかけたシフトレバー。
Item.26 ブレーキマスターシリンダー・カップシール
ちいさなブレーキ部品にやどる技術者の情熱。
Item.27 防音・遮音材
走って気持ちのいい音をつくる技術。
Item.28 ドア内部構造
高性能なドアとは、どういうものか。
Item.29 ステアリングビーム
インパネの骨格となるビームの高性能。
Item.30 シート骨格
疲れず、頑丈で、安全性の高いシートの骨格。
Item.31 ツインスクロールターボ
ちいさく、軽くなったカタツムリ。
Item.32 5速AT
開発期間二年、延べ100人の技術者が生んだ珠玉のAT。
Item.33 インストルメントパネル
美しさと機能を両立させたクルマの顔。
Item.34 エキゾースト・マニホールド
等長・等爆のエキゾースト・マニホールド。
Item.35 リヤゲート&フロアパネル
軽量ボディを生んだ開発技術と生産技術。
あとがき
【著者】中部 博(なかべひろし)1953年東京生まれ。週刊誌記者、TV司会者をへてルポルタージュの書き手となる。主な著書に『いのちの遺伝子 北海道大学遺伝子治療2000日』(集英社)、『定本 本田宗一郎伝』(三樹書房)などがある。
【写真】太田耕二(おおたこうじ)1945年北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、凸版印刷㈱TIC写真部勤務をへて写真家となる。初代レオーネからレガシィまで多くのスバル車のカタログ写真を撮影する。