書籍情報

20世紀のエンジン史

スリーブバルブと航空ディーゼルの興亡

工学博士 鈴木孝著
■定価 本体2,400円+税
■ISBN978-4-89522-283-9
■2001年12月発売
20世紀はエンジン発達の100年であった。本書は、一度は主役になったスリーブバルブと航空ディーゼルの2種のエンジンを中心に、世界のエンジン技術史を広角的に解説する大著。四六判
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はじめに
第一部 スリーブバルブ物語
1 スリーブバルブの謎
2 スリーブバルブの復活(Ⅰ)
3 スリーブバルブの復活(Ⅱ)
4 (技術屋の補足)スリーブバルブ誕生の背景と、その早世
5 (技術屋の補足)ネピア・セーバーのトラブルと冷却系、そしてトラックの場合
6 ダブルスリーブバルブからシングルスリーブバルブのへの脱皮
7 現役でレース活動を続けるスリーブバルブのセントーラス
8 (技術屋の補足)設計者の意志をを貫き通したセンントーラスエンジン
9 フェッデンの苦悩と苦闘
10 (技術屋の補足)スリーブバルブエンジンの利点とは
11 ローレライに引き寄せられた群像―スリーブバルブに手をだして火傷した人々
12 名門コンチネンタルの場合
13 世界初の戦車は海軍大臣チャーチルが開発した
14 コンチネンタルのスリーブバルブ
15 LVT(Landing Vehicle,Tracked-水陸両用戦車)の話
16 未来のコンチネンタルエンジン
17 (技術屋の補足)コンロッドの設計について
18 ロールスロイスの場合
19 (技術屋の補足)クレシーの設計と開発
20 名エンジン、ロールスロイス。マリーンの栄光と挫折
21 スリーブバルブの終焉
22 スリーブバルブの総括
23 (技術屋の補足)今、エンジン屋の夢は?
第二部 航空ディーゼルエンジン物語
24 ユンカース航空ディーゼルエンジンの謎
25 ディーゼルエンジンの発明と定置用からの脱却、舶用ディーゼルエンジン(一)
26 日本海海戦の謎
27 舶用ディーゼルエンジン(二)
28 (技術屋の補足)カルノーサイクルとディーゼル
29 機関車用ディーゼルエンジン
30 トラック用ディーゼルエンジン
31 乗用車用ディーゼルエンジン
32 (技術屋の補足)ディーゼルエンジンのガバナーの話
33 ユンカース・ディーゼルエンジンの誕生
34 ユンカースと飛行機
35 (技術屋の補足)蒸気冷却の話
36 ユンカース航空ディーゼルエンジン、難産と未熟児
37 日本のディーゼル超重爆撃機、九二式とユンカース
38 (技術屋の補足)対向ピストンの基本問題、断熱と熱負荷
39 (技術屋の補足)ピストン、シリンダーライナー回りの熱負荷対策
40 (技術屋の補足)燃料噴射系の設計
41 ユンカースディーゼルエンジンの実験、その発展と衰退
42 成層圏飛行とユンカース
43 ユンカース航空ディーゼルに魅惑された群像たち
44 (技術屋の補足)ネピア社の執念、ネピア・ノマッドとネピア・デルティック
45 飛行船とディーゼルエンジン
46 日野「赤いエンジン」M方式の話
47 (技術屋の補足)EA100型の失敗、ストロークボア比と燃焼
48 (技術屋の補足)M方式燃焼室の苦闘、その顛末
49 トラック用ユンカース
50 GMユニフロー式2ストロークサイクルエンジン、デトロイトディーゼルの場合
51 ユンカース航空エンジンの評価
52 (技術屋の補足)2ストロークサイクルが4ストロークサイクルよりなぜ重いか?
53 ディーゼルエンジンの将来
54 (技術屋の補足)次世代エンジンの課題は?
55 未来にむけて
あとがき
参考文献
索引

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