2025年7月28日
ホンダF-1グランプリ初優勝から60周年を迎えるにあたって
ホンダは、アジア地域では最も早く世界最高峰の自動車レースであるF-1 (Formula One)に1964年から参戦、1968年までの第一期と称される4年間に1965年のメキシコGP(グランプリ)、1967年のイタリアGPで2つの優勝を飾っています。その後も1983年から1992年の第二期、2000年から2008年までの第三期、2015年から2021までの第四期とホンダは絶え間なくF-1への挑戦を続けてきました。そして来年の2026年からは、「Aston Martin Aramco Cognizant Formula One」チームにパワーユニットを供給することが決まり、第五期となるF-1への参戦が決まっています。
今年2025年は、第一期ホンダF-1の活動において、1965年10月24日のメキシコGPでホンダF-1が初優勝を成し遂げてから60周年を迎えることを機に、弊社が1989年に刊行した『F-1グランプリ ホンダF-1と共に 1963-1968』を大幅に増補改訂して、2025年10月末に刊行することに致しました。本書は、第一期ホンダF-1チームでマシン設計や監督を務めた中村良夫氏によって1986年に執筆され、数年間におよぶ第一期のホンダのレーシングチームの活動を伝える唯一の転戦記です。
なお、今回の増補改定に関しては、ホンダより資料のご協力、またホンダRA272やRA300、RA302などの当時のF-1マシンの設計に携わった佐野彰一氏のご協力をいただいて作業が進められています。
随時、ニュースにて増補改訂に関する内容などをお知らせしてゆきます。どうぞご期待ください。
