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2020年8月21日

2020年7月31日~8月2日、千葉市・幕張メッセにて「オートモービル・カウンシル2020」が開催されました。その様子をお伝えします。(レポート:相原俊樹)

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去る7月31日~8月2日、千葉市・幕張メッセにて「オートモービル・カウンシル2020」が開催された。会期初日のプレスデイを取材する機会を得たので、その様子を写真中心に紹介しよう。

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現下の状況ゆえ2度に渡り開催を延期したが、同時入場者数を5,000人に抑えるなど、主催者の入念な準備のすえ開催された「オートモービル・カウンシル2020」。写真は会期初日、開場と同時に撮影した1枚。

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今年のテーマは「60年代ルマンカーの凄みと美しさ」。向かって右は1966年のイソ・グリフォA3/C。そして左が1963年、初めてアルピーヌの名を冠してルマンデビューを果たしたレーシングスポーツのM63。

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アルピーヌM63。リヤに積むエンジンは996cc 4気筒で、出力は95bhpに過ぎなかったが、最高速は240km/hに達した。ロングテールのボディは徹底的に空力特性を追求、空気抵抗係数0.20~0.22を実現した。実際、これは現代でも驚異的な数値で、優雅なスタイルの現行型BMW 8シリーズでもその平均値は0.33位と言われる。

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毎年、力作を展示するガレーヂ伊太利屋は、今年もその高いレストア技術を披露した。写真は1962年のポルシェ356B スーパー90で、1962年4月製造の北米仕様車。エンジンとトランスミッションはマッチングナンバー確認済み。近年、356の人気は急上昇しており、こうした極上の状態にある車両はますます希少になっているという。

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ヤナセ クラシックカー センターが展示した1936年製ダイムラー・ベンツ170H (W28)は、目の肥えた来場者を驚かせる逸品だった。車名の「H」はリヤエンジンを示すHeckmotorの頭文字、1923~28年まで同社に在籍したフェルディナント・ポルシェのコンセプトを形にしたリヤエンジンの小型車。これが後のVWビートルの原型になった。当時、後車軸より後ろにエンジンを搭載するレイアウトは小型車の理想と考えられていた。しかしコーナー旋回時の唐突なオーバーステアが致命傷となり、170H は1939年カタログから落ちた。出展車は長らくヤナセが保存しており、1985年に1200時間近くをかけてフルレストアした。

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マツダのブースに展示された、旧東洋工業のマツダ号 GA型。空冷単気筒654ccの3輪トラックで、1938~49年(昭和13~24)年まで製造された。変速機を4速にすることで、当時の厳しいガソリン事情に対応していた。計器盤がグリーンに塗装されていたことから「グリーンパネル」のペットネームで呼ばれた。

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「夢の実現」をテーマに題したホンダのブースはモータースポーツファンを喜ばせた。手前はジョン・サーティースの操縦で1967年イタリアGPを制したRA300。後方のレーシングバイクは1966年の世界GPクラスを席巻したRC166。時代の趨勢だった2ストローク勢に対して、精緻な4ストローク6気筒で対抗、ホンダの矜持を示した。

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今年創立45周年を迎えた三樹書房。自動車図書出版を精力的に進める同社は会場にブースを構え、意気軒昂なところをアピールした。多くの来場者にとって、普段なかなか目にすることのない、マニアックで資料的価値の高い図書を手にする絶好の機会となった。