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2020年2月 8日

ビー・エム・ダブリュー(株)は2020年1月28日、都内の会場にて「2020年BMWグループ新春記者会見」を開催しました。その様子をお伝えします。(レポート:相原俊樹)

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ビー・エム・ダブリュー(株)は去る1月28日、都内の会場にて「2020年BMWグループ新春記者会見」を開催した。 この催しに参加する機会を得たので、その様子をお伝えしよう。


2019年を振り返り、2020年を展望する

まず登壇したのは同社 代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏。この日は氏が現職に就任してから2度目の記者会見になるが、以前にも別の立場にて日本で働いた経験の持ち主。それだけにBMWが日本をいかに重要な市場と見ているかを強調した内容になった。


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「新春記者会見」の先陣を切って登壇した代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏。


2019年は実り多い1年だったとヴィードマン氏は振り返り、多岐にわたる成果に言及したが、ここでは2点に絞って紹介しよう。まずは販売台数。昨年1年でBMWは4万6814台を、MINI は2万3813台、計7万627台を新車登録、5年連続で日本ナンバー1のインポーターになったと言う。

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また、新型3シリーズが「2019-2020 インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」と「2020年次RJCカーオブザイヤー・インポート」を受賞したことに触れ、BMWが顧客からは数字で、専門家からは受賞という形で評価されたことを強調した。

2020年に強化する分野についても多岐にわたる解説があったが、ここではそのなかから3点を紹介する。

まずは売り上げの強化。特にMINIは対前年比で売上高47%増という大躍進を遂げており、この勢いのままさらなる販売強化を目指すという。


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M8 グラン クーペのレンダリングを背景にスピーチを進めるヴィードマン氏。


ヴィードマン氏が顧客と密接なコンタクトを取ることにより、販売後の顧客満足度を高める方針を明らかにしたのは興味深い。リピーター率を引き上げ、BMWユーザー層による製品支持率の向上を視野に入れた中長期的な戦略のように思える。
 
アフターセールスの分野を拡充する方針からも、ヴィードマン氏が腰を据えてこのブランドの日本での存在を強化する姿勢を感じた。リセールバリューが高いとわかれば、新車のユーザーは自分のBMWを一層大切に乗るだろうし、ひいては認定中古車の質が今以上に高まることが期待できそうだ。

そしてラグジュアリーセグメントの強化。その第1弾が同日、発売(納車は2月上旬より順次)となった新型BMW M8 グラン クーペである。


新型BMW M8 グラン クーペ

BMW ブランド・マネジメント・ディビジョン プロダクト・マーケティング プロダクト・マネージャーの 御舘康成(おたち やすなり)氏がバトンを受けて商品説明に当たる。


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M8 グラン クーペの商品説明を担当した御舘康成氏。


M8 グラン クーペは、先に発表になった8シリーズ グラン クーペにBMW M社のテクノロジーを投入した高性能版だ。

最高出力600PS/6000rpm、最大トルク750Nm/1800-5600rpmのM8 グラン クーペと、最高出力が25PS増えた625PSのM8 グラン クーペ Competitionの2モデルをラインアップする。

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M8 グラン クーペにはルマン24時間などのレースに実戦投入されたM8 GTEから得たノウハウが活きていることを御舘氏は強調する。

継いで氏は、搭載する4.4L V 8ツインパワー・ターボエンジンの魅力はカタログ上の数値だけで語り尽くせないと前置きして、レーシングテクノロジーが活きた特徴の1つにクロスバンク型エキゾーストマニフォールドを挙げる。

2基のターボチャージャーへ排気ガスを供給するエグゾーストマニフォールドは、左右のバンクを交錯する形で配される。これにより排気エネルギーを最大限に活用しながら素早いレスポンスを可能にし、結果としてドライバーの意思に敏感に呼応するエンジンに仕上がったという。


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「クロスバンク・ツインターボ」を示す概念図。このレイアウトによりシリンダー同士の排気干渉がなくなり、左右バンクのターボが均一に働く。


一方、600PS級のハイパワーがもたらす動力性能に見合うよう、M専用のインテグレーテッド・ブレーキ・システムを採用した。バキューム式のブレーキ・ブースターに代わりブレーキ圧は電動アクチュエーターが生み出す。これによってあらゆる状況でドライバーが思い描くペダルフィーリングを実現した。


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標準のベンチレーテッド・ディスクに加え、オプションリストでカーボンブレーキを選ぶこともできる。


コーナーに進入する際は強力なブレーキでライバルより制動ポイントを遅らせ、コーナー脱出時にはスロットルに即応するターボチャージャーの働きでライバルを置き去りにする――御舘氏の説明を胸が躍る思いで聞いた。

しかもサーキット育ちの動力性能と運動性能は、ごく日常的な運転で楽しめるのだと話を続ける むしろ1000分の1秒をせめぎ合うレースで培われたテクノロジーゆえ、M8 グラン クーペは極めて運転しすいクルマだと強調する。

御舘氏によれば、Mモデルの顧客で実際にサーキットを走るのは2割以下だそう。医師のような高度な専門職に従事するオーナーも多く、そうした人がMを選ぶのはハードワークに終始した1日を終えて、Mを自由に操る喜びに浸れるから、そうして明日への活力を取り戻すからだという。

クルマを所有する喜びに言及したこの辺りは、カーシェアリングが注目され始めている現代にあって、Mならではの魅力を語っているように感じた。

実際、M8 グラン クーペでは昔のスポーツカーがそうであったように、オーナーの好みを内外装に反映することが可能。オーダーメイドサービスの「BMW Individual」によって自分だけの 1台に仕上げられる。

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価格はBMW M8グラン クーペが2194万円、BMW M8グラン クーペCompetitionが2397万円。詳しくは最寄りのBMW正規ディーラーに問い合わされたい。


2シリーズ グランクーペ

BMWグループ新春記者会見のこの日は、昨年10月31日に発表を済ませている新型2シリーズ グランクーペの商品説明も行われた。御舘氏に代わって登壇したのは、BMW ブランド・マネジメント・ディビジョン 本部長 ミカエラ・キニガー氏。


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2シリーズ グランクーペの商品説明を行った、BMW ブランド・マネジメント・ディビジョン 本部長 ミカエラ・キニガー氏。


新型BMW 2シリーズ グラン クーペは機械式駐車場にも入るコンパクトなボディサイズの、都会に映えるモデルだ。

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4ドア化と前輪駆動の採用によって余裕ある室内空間を実現し、ボディサイズの近い2シリーズ クーペ比で約33mm後席の足元部分が拡大するとともに、ラゲッジルームも約40L拡大して430Lを確保している。

レーン・チェンジ・ウォーニングや後部衝突警告機能を始めとする運転支援機能に加えて、直近に前進した50mの軌跡を記憶し、後退する際にその軌跡通りにステアリング操作を自動で行う「リバース・アシスト」や、新型1シリーズで日本に初めて導入されたARB(タイヤスリップ・コントロール・システム)を搭載する。

新型2シリーズ グランクーペのオンラインプレオーダーは1月28日からスタートとする。
ラインアップはベースモデルの218iグラン クーペから始まり、218iグラン クーペPlay、
218iグラン クーペM Sportとグレードが上がり、最上位モデルにM235i xDriveグラン クーペが位置する。価格は369万~665万円まで。詳しくは最寄りのBMW正規ディーラーに問い合わされたい。