
静岡県と神奈川県の県境を走る、箱根の芦ノ湖スカイライン。芦ノ湖スカイラインは、御殿場方面と箱根・伊豆を結ぶ有料道路として、1962年(昭和37年)に開通しました。富士山や駿河湾などの美しい景観が楽しめる道路です。この絵はがきでは、路面はまだ舗装されていないように見えます。その道を走行しているのは、1960年に発売された初代日産セドリックで、日産自動車が英国のオースチンモーター社との技術提携の契約終了のあと、オースチンに代わる中型乗用車として開発されました。フロントにはフォグランプが装着されているので、デラックスと思われます。
『日産自動車三十年史』によれば、車名の由来はイギリスのバーネットの名作『小公子』の主人公セドリックにちなんだもので、強く、正しく、美しい少年の代名詞として広く全世界に親しまれており、日産セドリックも、この若い貴公子のようにすべての人から愛され、親しまれるようにとの意味を込めて命名されました。
協力:ノスタルヂ屋
松浦正弘


