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2021年11月29日

2021年11月18日、ボルボ・カー・ジャパン(株)は報道関係者向けオンラインにて、同社にとって日本初導入となる電気自動車専用モデル「C40 リチャージ」を発表しました。その様子をお伝えします。(レポート:相原俊樹)


去る11月18日、ボルボ・カー・ジャパン(株)は報道関係者向けオンラインにて、同社にとって日本初導入となる電気自動車専用モデル「C40リチャージ」を発表した。その様子をお知らせしよう。

■ボルボの電動化戦略
発表会の進行役を務めたのは同社代表取締役:マーティン・パーソン氏。今回発表となったC40リチャージは、クライメート・ニュートラル(製造工程で排出される温室効果ガスを、実質ゼロにする取り組み)の実現に向けたボルボ・カーズの強い意志の表れであり、新たな歴史の始まりにして、新たな価値を提供する1台だと紹介する。

この日の発表会では、ボルボ・カーズの電動化戦略も明らかになった。パーソン氏は2025年までに全世界で販売するボルボ車の50%を電気自動車(BEV)で構成し、2030年には販売するすべてのクルマを電気自動車にすることを計画していると述べる。C40リチャージはこの目標に向けた、ボルボ初の電気自動車専用モデルだ。

流線形のシルエットとコントラストが効いたルーフが際立つC40リチャージ

■サステナビリティ
C40リチャージの発表に際して、パーソン氏が強調したのがサステナビリティであり、「地球や人の未来を見つめたクルマ創りに取り組むこと」だと定義付ける。この実現に向けて3つの目標を掲げる。

第一は電気自動車の推進。二つ目はパーツや素材をサステナビリティの観点から見直すこと。ここでのキーワードは「Reduce(縮小・還元)」「Reuse(再利用)」「Recycle(リサイクル」。C40リチャージはその実例の皮切りで、今後同社すべての電気自動車はレザーフリー(動物の革を使わない)となる。また、C40リチャージのカーペットはペットボトルのリサイクル品で、こうしたボルボ・カーズによる独自の新しいインテリア素材を「ノルディコ」と呼んでいるという。そして三つ目が冒頭に述べたクライメート・ニュートラルだ。

ボルボとして初めて、完全なレザーフリー(本革不使用)インテリアを実現


■新しいインフォテイメント・システム
Googleと共同開発した新しいインフォテイメント・システムもC40リチャージのトピック。Googleアシスタントによる直感的な音声操作、Googleマップによるナビゲーション、Google Playストア経由でダウンロード可能なアプリの利用が可能だ。

Googleと共同開発したインフォテイメント・システムを搭載


■ツインモーターによる全輪駆動
C40リチャージでは、前輪と後輪に1つずつ搭載された2基の電気モーターによる最高出力300kW/660Nmを発生するAWD(全輪駆動)パワートレーンを採用。駆動用リチウムイオンバッテリーの総電力量は78kWhで、航続距離は約485km(WLTC:一充電走行距離、国土交通省申請値)を予定している。普通充電の場合はAC200V(Type1)11kWまで、急速充電の場合はDC(CHAdeMO)150kWまで対応しており、150kW急速充電器を使用時は、約40分で0から80%まで充電が完了する。

普通充電と急速充電の両方に対応


■高度な先進安全と運転支援機能
安全性はボルボの伝統的な特徴であり、C40リチャージでも「CitySafety(衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム)」をはじめとする先進的な安全機能を備えるほか、アダプティブ・クルーズ・コントロールや車線維持支援機能など、数々の運転支援機能を標準装備する。


■オンラインのみで販売
今後販売するボルボの電気自動車はすべてオンライン販売となることもこの日の発表会で明らかになり、C40リチャージも2022年1月に開設予定の公式オンラインサイトを通じて販売を開始する予定。希望小売価格は719万円だ。


■100台限定のサブスクリプション・プログラム
ボルボ・カー・ジャパンは日本国内でのボルボ・ブランド初の電気自動車であるC40リチャージのデビューを記念し、サブスクリプション・プログラムを100台限定で設定する。詳細は以下の通りだ。

特別サブスクリプション価格(税込):月額110,000円(最長36ヵ月)頭金不要で月額費用には、各種税金、自賠責保険、リサイクル料金、登録諸費用、任意保険料、サービスプログラム、付帯補償料などが含まれている。

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