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2013年4月22日

小関和夫さんのM-BASEの連載が
メーカー別にたどる 国産オートバイの光芒 時代を創ったモデル達
として書籍にまとまりました! 刊行にあたり、本書の特徴や読みどころについて書いていただきました。

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戦前から戦後そして今日まで、多くの工業製品は数多くの協力企業によって製造されてきているが、そのなかでも自動車のように大規模でなくても生産ができたのが二輪車の類ともいえる。
 戦後から1960年代までの20年ほどは、庶民の足であった自転車に取り付けるエンジンの生産にはじまり、ちょっとした工作好きの人ならエンジンや車体を協力会社に発注して、納入されたものを自宅の庭などで組上げて製品にする個人経営メーカーなどの例も、戦後の復興にあわせるように登場し、その数も少なくなかった。
バイクの街として知られてきた静岡をはじめ愛知や大阪、兵庫などかつては府県毎に中小の二輪車メーカーが数多く存在した。たとえば東京都内だけでも100ものブランドがみられ、数千近くあった日本の二輪車メーカーも、今日ではわずか4社になって市場を世界に求めてゆくまでになった。
 本書では当時の貴重な図版資料とともに、特に昭和の時代に日本中に知られるようになった個性的な国産二輪メーカーを抽出、その起業にはじまり盛業に至る時代的存在性や、製品造りのポリシーなどを探求して解説したものである。本書によって、かつての青春時代を想いだされる方や、見たこともない個性あふれるデザインの国産二輪車に驚かれる方もいることと思う。
 この時代の二輪車は、その多くがメーカーの消滅とともに消え去る運命をたどり、現存していないモデルがほとんどである。そうした意味では、唯一の史料として残された、当時のカタログ等によって、そのデザインなどを含めた歴史を著すことを主眼のひとつとしている。

 刊行にあたっては本書発行元の三樹書房ホームページ内での連載「M-BASE(エムベース)」を基盤にして図版、文章、巻末諸元表の追加などを実施したものである。特に、ウェブ連載という環境を最大限に活用した、大型画像の導入によって臨場感あふれる内容になっているのが特徴といえる。

小関和夫

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