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第70回 ACC・JAPANの東京交歓会
2018.5.27

 今回はいつもとちょっと変わったテーマで、自動車カタログを収集している愛好団体である「ACC・JAPAN(オートモビルカタログ コレクターズクラブ イン ジャパン)」の東京交歓会に参加したので紹介する。
 ACC・JAPANは"人とくるまのかかわり"を"温故知新"の角度より提言するために、くるまスキなかま3名で1989年5月に大阪で発足し、同年11月、奈良に事務局が設置され、来年設立30周年を迎える。現在、北海道から九州まで約280名の会員と、12年前から外国人の入会も受け、アメリカ、イギリス、オーストラリア、オランダ、韓国、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、ブラジル、ベルギー、南アフリカ、ノルウェー、ベネズエラ、中国、台湾、ポーランド、ハンガリー、タイ、ルクセンブルク、マレーシア、オーストリア、ルーマニア、スペインなどに会員を擁するグローバルな組織となっている。1996年にはオランダ、ドイツおよびフランスに支部が設置され、国際会議が行われている。カタログ収集という趣味を介して国内では異業種交流、海外とは異文化交流を目指しているという。
 会員交歓会は毎年6~7回、東京、愛知、大阪で開催しており、活動の一環として、1955~1995年に発行された国産乗用車カタログを記載した「自動車カタログ・ガイドブック」、毎月発行されてきた「ACCジャーナル」をはじめ、国産乗用車カタログ発行リストなどをまとめた「くるまスキなかまたち」などの書籍も発行している。
 そして、ACC・JAPANでは、自動車変遷史の証拠となる貴重な史料であるカタログを多くの人々に公開できる、資料館の建設を将来の目標としている。

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「自動車カタログ・ガイドブック」(一部)発行されたカタログの表紙写真と簡単な解説が付けられている。

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「くるまスキなかまたち」No. 1(左側)とNo. 3。

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上の5点は「くるまスキなかまたち」に掲載されたACCジャーナルのいくつかを抜粋したもの。日産自動車と富士精密工業(プリンス)の合併とプリンス車史、オオタ自動車、海外メーカーとの技術提携で造られた日産オースチン/いすゞヒルマン/日野ルノー、戦前のアメリカ車などを特集している。

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「くるまスキなかまたち」No. 3(定価3700円)を紹介した1998年5月2日の日刊自動車新聞。

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持ち寄ったカタログの一部を前に勢揃いしたACC・JAPANのメンバー。

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くじで順番を決め、1部ずつ欲しいカタログを取っていく前の品定めの時間。欲しいカタログを確実に手にするには、先ずは、くじで早い順番を獲得する必要がある。お目当てのカタログを手にした時の感激はメンバーでなければ分からないだろう。

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上の2点は日刊自動車新聞に紹介された交歓会の様子。この他にも多くの出版社が取材に訪れ紹介記事を掲載している。

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上の3点は筆者が当日手土産代わりに持参したカタログ。

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これは当日会場に掲示されていたメッセージの一部(側面と裏面にもあった)。いくつかを下に紹介する。

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最後に、いままで自社製品のカタログ保存にあまり積極的でなかった自動車メーカーも、歴史の証としてのカタログの価値を再認識したような動きが散見され、非常に喜ばしいことだと感じている。現物を貸し出すと破損、汚損、紛失のリスクが高いので、デジタル化して研究者などには積極的にデータを提供するなどの活動を進めて欲しい。一部のメーカーではすでに始めているようだが、作業を進めるにあたってはACC・JAPANは頼りになる存在となろう。筆者も原稿の執筆にあたって手元にないカタログをしばしばACC・JAPANのメンバーからお借りするなど、大いに助けられている。借用するときには、メンバーにとっては宝物なので取り扱いには細心の注意を払う必要がある。

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執筆者プロフィール

1937年(昭和12年)東京生まれ。1956年に富士精密機械工業入社、開発業務に従事。1967年、合併した日産自動車の実験部に移籍。1970年にATテストでデトロイト~西海岸をクルマで1往復約1万キロを走破し、往路はシカゴ~サンタモニカまで当時は現役だった「ルート66」3800㎞を走破。1972年に海外サービス部に移り、海外代理店のマネージメント指導やノックダウン車両のチューニングに携わる。1986年~97年の間、カルソニック(現カルソニック・カンセイ)の海外事業部に移籍、うち3年間シンガポールに駐在。現在はRJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)および米国SAH(The Society of Automotive Historians, Inc.)のメンバー。1954年から世界の自動車カタログの蒐集を始め、日本屈指のコレクターとして名を馳せる。著書に『プリンス 日本の自動車史に偉大な足跡を残したメーカー』『三菱自動車 航空技術者たちが基礎を築いたメーカー』『ロータリーエンジン車 マツダを中心としたロータリーエンジン搭載モデルの系譜』(いずれも三樹書房)。そのほか、「モーターファン別冊すべてシリーズ」(三栄書房)などに多数寄稿。

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